「っ……」
熱っぽい吐息が零れそうになって、私は強く唇を噛みしめる。
その間にも、彼の手のひらはスカートの中へと忍び込み、足の付け根にまで到達していた。
「ぁ……っ!」
下着の上から敏感な場所をかすめるように撫でられて、一瞬呼吸が止まる。
そんな私に気づいたのか、ラルフは爪の先で軽くそこを往復させた。

「ん……っ!」
「声、聞かせてくれよ」
「んんーっ!」
強く唇を噛みしめたまま、私は大きく首を横に振る。

こんなところで声を上げてしまったら、誰かに聞かれてしまうかもしれない。
いくら厚い扉があるといっても、ここは静かすぎる。
「聞きたい。お前の声」
繰り返すラルフに、私はもう一度首を振る。

「仕方ないな」
言ってラルフは、私の唇に舌を這わせる。
「……っ」
そのまま再び深く口づけられた。
「んっ……」
長い長い口づけが、私の呼吸を奪っていく。
「はあっ」
ようやく解放されて大きく息を吸い込んだ瞬間、彼の人差し指が私の口の中へ滑り込んだ。
「……っ!?」

「これでもう、声、抑えられないだろ」
「っ……」
嬉しそうに言われて、言葉を無くす。
「もっと気持ちよくしてやるよ」
そう言って笑ったラルフは、一瞬のうちに指先を下着の中へと滑り込ませた。
「……ふぁっ」
あふれ出していた蜜が、彼の指を濡らしているのが分かる。
それが酷く恥ずかしかった。

「俺でも美咲をこんな風に出来るんだな」
ラルフは私の耳元でささやいて、ぴちゃぴちゃと水音を立てながら、花びらを指先でなぞっていく。
「あんっ、あっ」
口を開かされたままの私には、声を抑える術がない。
片方の人差し指は秘所を滑り、もう一方の人差し指は私の口腔内を蹂躙していく。
地下の壁に響く自分の声がやけに大きく聞こえて、その羞恥が私を煽っていた。

「いや……、んっ」
顔を背けた瞬間に、もっとも敏感な芽を直に触れられて私は大きく背筋を逸らせた。
「や……あ、あっ、はあっんんっ」
小刻みに叩かれ、摘まれ、ねじ込まれる。
その度に新しい刺激が私の身体中を駆け抜けていった。
「あっ……やっんんっ……あぁ……」

私は熱に浮かされたように声を上げ、あえぐことしかできずにいた。

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